境内施設紹介

地蔵堂

当地蔵堂は江戸中期に建立された建物で、神奈川県下唯一の黄檗風仏殿の建築様式を今に伝えています。
平成8年2月に神奈川県の重要文化財に指定されました。

延命子育地蔵大菩薩(本尊)

*通常は8尺大坐像のみ鎮座。胎内仏は秘仏のため大祭期間中のみ開帳しています。

大黒尊天

板橋地蔵堂の鎮守〝福興大黒尊天″は、もと小田原駅裏城山の一角に鎮座し、一般に〝生木大国″と呼ばれて近隣の信仰を集めていた神像です。その起源を辿れば、関東大震災の翌年、城山在住の瀬戸鶴吉氏が、東都の彫刻師をまねき、屋敷内の大楠樹(樹齢1500年と伝う)に立木のまま、地上20尺の高さに大国神像を彫り、〝福興大国神″と名づけ、震災の復興と信者の福徳招来を祈願したことに始まります。しかし、城山の中腹に仰ぎみた神像は戦時中に切り落とされて隣地に移転し、さらには宅地造成等にともない再転のやむなき状態になってきました。
かかる時、昭和52年5月、地蔵堂有縁の方からの要請をうけ、当地蔵堂の鎮守としてお迎えし、伽藍の守護と信者各位の福徳円満を祈願することになりました。そして同年6月4日、その移転を完了し、尊号を〝福興大黒尊天″と改め、現在に至っています。

 

賓頭盧尊者(おびんづるさん)

*大祭期間中のみ設置
十六羅漢の第一の仏様です。
撫仏(なでぼとけ)と呼ばれ、自分の体の悪いところと同じ部分を触ると良くなるといわれています。

 

 

地獄極楽絵図

*大祭期間中のみ展示
本堂左側にある閻魔堂(十王堂)の壁面には「地獄図」「極楽図」「賽の河原の延命子育地蔵尊図」の三幅を掛けてあります。

 

十王像

冥界で死者の罪業を裁く10人の王で、世俗的な勧善懲悪の象徴となっています。中央には閻魔王が祀られています。

六地蔵

六地蔵とは、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)の衆生を教化する地蔵尊のことで、地獄道を化す金剛願、餓鬼道を化す金剛宝、畜生道を化す金剛悲、修羅道を化す金剛幢、人間道を化す放光、天道を化す預天賀地蔵の総称です。

 

 

 

忠魂碑

小田原市大窪地区出身戦没者慰霊碑です。

「忠魂碑」の字は山縣有朋 書

 

明治維新官軍慰霊碑

明治戊辰の役の後に、湯本山崎での合戦の犠牲者となった官軍の軍監中井範五郎らあわせて13名の姓名を刻んだ慰霊碑です。

 

伊藤一刀斎末裔の墓

寛政7年(1795)に建てられた一刀流6代目の横田常右衛門豊房と7代名坂四郎治政宣の供養碑です。